こんにちは。石井です。
先日、茗柏会*から
「茗柏(茗柏会の刊行物)」への
原稿依頼(2500字程度)があり
原稿を提出しました。
東京五輪特集のような形で
まとめるということでしたので
原稿の構成を考えてから作成しました。
構成では、3部構成で考えていましたが
2部の段階で3000字を超えてしまい
最後の部分がまるっと書けませんでした。
せっかくなので
イメージしていたものを記録として
ブログに残しておこうと思います。
茗柏会の会員は
東京教育大学、筑波大学の
卒業生及び修了生にして
柔道を修行した者です。
私は福岡大学を卒業していますが
筑波大学大学院を修了しましたので
もちろん茗柏会の会員です。
私は筑波大学に来てから
筑波大学or茗柏会の人の育て方で
おもしろいな〜と感じている
方法があったので
それを次世代に伝えたいと思います。
私自身、若い時(30代前半まで)は
「なんなんだよ!!」と思って
気付くことができませんでしたが
今はその方法がすごいと感じています。
どんな方法かと言いますと
投げっぱなしジャーマンスープレックス式
の仕事機会提供法です。
(以下投げっぱなしジャーマン)
この投げっぱなしジャーマンは
素晴らしいことに
私のように大学院から
筑波大学にきた人間も
公平に機会が与えられます。
学群からいるとか
大学院からきたとかは
関係ありません。
投げっぱなしジャーマンという
名前からもわかると思いますが
完全に投げっぱなしにされますので
仕事を振られると
もう自分でコントロールするしかありません。
自分でコントロールできないと
受け身が取れず痛い目にあいます。
かなり危険な技です笑
(そもそも投げっぱなしジャーマンは
受け身が取れるような技ではありません笑)
昔は
「ジャーマンスープレックス行くぞ」
という感じで受けていましたので
最後までコントロールしてくれるだろう
と思ってましたが
投げられる途中で投げっぱなしだと気付き
ギリギリで受け身をとることになります。
私も最初はギリギリで受け身を取りました笑
受け身ができてその技が成立しますが、
大怪我をする人も見たことがあります。
この技は先ほども言いましたが
公平に受ける機会が与えられます。
毎度、投げっぱなしジャーマンなので
受けるからには
責任を持たなければなりません。
自分で自分を完全にコントロールして
仕事を完了する必要があります。
若い時はこの方法に
「〇〇先生も△△先生も
投げっぱなしだし
何もやらないし
あの仕事受けたら
マジで危ないし
最悪だよ」
と
くだを巻くこともありました。
しかしです。
今考えるとこの方法で
自分自身が力をつけてきたなと感じます。
この方法は
完全に仕事を任されますので
責任も取らされます。
投げっぱなしなので
誰かが助けてくれるとか
甘い考えもなくなり
責任を持って仕事をし
問題が見つかれば
自分で解決できるように工夫します。
ちゃんと受け身が取れるようになると
次はもっと強い投げっぱなしジャーマンを
受ける機会が与えられます。
それも受けることができれば
これは繰り返されます。
難易度が上がっていきますので
自分で自分をコントロールして
仕事を完了する能力が高まります。
今考えれば
本当にすごい方法だなと思います。
私の場合、自分で仕事を
やりきってしまうタイプなので
次世代を育てるためにも
この方法で機会を与えられるような
人になれればと感じました。
将来を担う若手の皆さんは
投げっぱなしジャーマンがきたら
チャンスだと思ってくださいね。
*茗柏会とは
「茗」は茗渓の茗、
「柏」は嘉納家の紋所とされる柏(つるかしわ)。
従って茗柏会は、茗渓会の同窓会員であり、
嘉納治五郎校長の柔道の本流に棹さす
柔道指導者の会。