石井孝法 146

みなさんこんにちは.
石井です.

コロナ禍で
対面して話すことや
触れ合うことが
できない状況の中で
「伝える」ということを
考えることが増えました.

遠隔とかオンラインとか
オンデマンドに関する手段が
フォーカスされて
議論をされることもありますが,
結局「手段」の話なので議論が
非常に浅いところを泳いで終わります.

これまで本で「伝える」こともあれば
映像で「伝える」こともあったわけなんで.

1枚の絵で非常に強いメッセージを
伝えることができる人がいます.

1曲の数フレーズで
人を勇気づけることができる人がいます.

どこかで
「あの曲に心動かされた」
と聞いたときに
なぜ「伝える」ことができるんだろうという
好奇心が湧いてきます.

この「伝える」を考えないと
ダメだなと.

そこで,自分が心動かされた曲を
分析してみました.
語り出すと長くなってしまうので,
端的に凄いなと感じたところを.

「人の想像力に預けた
 抽象的表現」

を用いていることでした.
聞く人の経験によってイメージするものは
変わりますが,
前後のフレーズやストーリーで
最終的には
「勇気」を持たせることや
「自分の気持ちを代弁」させることを
達成します.
結局,「伝える」ことが
できたということになります.

この表現力は私にはないと
感じさせれられました.

論理的に話をする人や研究者が特に弱い
表現方法です.
論理的に話をする人や研究者は
一つの言葉を一つの意味でしか
捉えられないようにします.
「〇〇」は〇〇〇〇と定義する,
といった感じです.
人によって解釈が変わってしまうと
論理的な話も研究(自然科学)も
成り立たなくなってしまうからです.

「伝える」を考えたときには
目的があって
それを伝えることができれば
それは素晴らしいことなんです.

何かを伝えるという課題があって
それを伝えることができなかった
という結果は
自分の実力不足です.

手段のせいにして
逃げる人は成長できないなと.
私自身も表現力を高められるように
芸術に触れることからはじめたいと思います.

何かいいものがあれば
誰か紹介してください.