石井孝法 189

こんにちは.石井です.
柔道界の現状はみなさんもご存じの通りです.

直近の高校選手権大会高知県予選をみると,
女子団体の参加チーム数はゼロで,
個人戦にもわずか3名の選手しか参加していません.
これらの選手は,出場した階級の代表です.
このような状況は,今後さらに進むと予想され,
来年や再来年には他の多くの都道府県でも
同様の傾向が見られると思います.

残念ながら,柔道界で立場にある方々には,
この状況に対する危機感が感じられません.
(口では言っているが何も実践されない)
私は以前から指摘していますが,
現在の問題は25年前に日本武道学会の柔道専門分科会で
既に議論されていたものです.
しかし,この25年の間,
問題の原因に真剣に取り組む動きはみられず,
原因調査や客観的な評価,検証が行われていません.
この25年間の遅れは,もはや取り戻すことはできません.

この問題を作り出した意思決定者たちは,
責任を取るべきですが,
実際には甘い蜜を吸いきって
姿を消すことが容易に想像できます.

その尻拭いを私たちがやらなければならない,
と思うとみんな柔道から離れていきますね.
お先真っ暗で残念です.