OB 鳥居智男

こんにちは鳥居です。

皆様コロナ禍の中いかがお過ごしでしょうか?。

了徳寺学園に10年在籍して、退職してからもう10年になります。経ってしまうと物凄く早く感じます。いろいろ環境の変化はありました。今も物凄い変化に驚かされながら生きています。

現在鳥居はご存知の人も居るかもしれませんが、ウズベキスタンという国で指導者をさせてもらっています。中央アジアと呼ばれ、5(ファイブ)スタンと呼ばれている国の1つです。他にはカザフスタン、トルクメニスタン、キリギスタン、タジキスタンとあります。他にもスタンって付く国はアフガニスタンとかもありますね。

日本とヨーロッパを結んでいたシルクロードの真ん中にあり、旧ソ連の国でもありました。ロシアの首都はモスクワでしたが、ソ連の首都は昔ウズベキスタンのサマルカントという歴史的遺産の多い所だったとウズベキスタン人に聞きました。因みに今のウズベキスタンの首都はタシュケントで、今私はそこで生活しています。

日本とはかなり感覚が違います。日本は島国で鎖国をしていた国ですが、大陸側は陸がつながっているいるので、いろんな変化があります。この100年の間にもウズベキスタンは母国語が4回変わっているそうです。なので、ちょっと昔の資料や本を若者が読んで勉強する事も難しい問題があったりします。昔ながらその地に住み、いろいろな文化はありますが、いろんな変化がある事で、失われたり、虐げられたり、あぁもったいないと思う事や、しょうがないと諦めなければならない事がいっぱいある中で皆生きています。

日本でもいろいろあると思いますが、他の国では想像以上の事が起こります。人はいろいろ勉強して成長していくと思うのですが、一生懸命やってきた事が全く役にたたなくなったりする事がいっぱいありますね。今のこのコロナ禍もそうですが、変化に堪えれる、順応する事がいかに大切かを感じ噛み締めている所です。

この時期多くの人が環境変化により、今までの仕事が今まで通りできない方が多く居られると思いますが、そんな中私の契約期間には変更なく、柔道させてもらっている事には感謝です。ウズベキスタンもまだ段階的な隔離生活が続いており、制限された中での柔道活動をさせてもらっています。

最初は男女共に関わる形でしたが、現在はギリシャ、ジョージアのスーパースター、イリアデスが男子を中心に指導を行い、私は女子の指導を行っています。ウズベキスタンの大きな隔離は8月1日までとなっていますが、その隔離が開けたら、今度はいろんな地方に回ったり、ジュニアを見てくれとの話もあったりします。またどんな変化があるかわからない状態にいます。せっかく、計画的に考えていても、途中で、もうそれは終わり、次これをやってくれ、って話もしょっちゅうあります。何を求められ、自分に何ができるか。ウズベキスタンにいる間にできるだけ本当の柔道と、チャンピオンスポーツだけではない柔道の考え方を伝える事ができたらと今は思っています。どんな事があっても信念は曲げず、多くの人に感謝してもらえたらと思います。