旅立ち2018

今年も本日をもって、共に戦った仲間たちが了徳寺学園から旅立ちます。

了徳寺学園の一員として、大きな目標に向かって戦ってきた仲間たちとの別れは寂しいですが、今後とも了徳寺学園OB、OGとして、益々の活躍を願うと共に、これからも末永くつきあっていけたらと思います。

シモ

真面目で一生懸命、そしてこれまでの了徳寺学園医療専門学校の卒業生の中でも成績は入学から卒業まで常に上位に位置した貴重な(苦笑)存在でした。

合同練習の際に最初から最後の一本まで、ほぼ休むことなくいつも練習し続けていた姿が強く印象に残っています。

試合ではあと一歩というところで悔しい思いをすることが多かったですが、仕事との両立をしながら臨んだ実業個人選手権で自己最高の3位に入賞や千葉県体重別選手権での2連覇によって代表となった国体での2年連続3位入賞等、普段の取り組みの姿勢が表れた結果を上げてくれました。

私生活でも両国のマドンナ、初期の学園柔道部を支えてくれためぐちゃんを射止め、かわいい大晴くんにも恵まれていうことないと思います。

唯一の懸念事項として、宴会で弾けた雄平の世話係がいなくなり、雄平が最近守りに入っているということぐらいかなと思います。

今後は実家にて治療家として活躍しながら学んだストレングス関連での指導や六郷道場での後進への指導を含めて愛知にて活躍してくれるものと思っています。

シモの育てた選手がのちに了徳寺学園の門をたたいてくれる日が来ることを心待ちにしています!

雄希

抜群の柔道センスは自他ともに認めるところで、私が見てきた選手の中でもトップクラスに位置する選手でした。

得意の足技のタイミングは教えようとしてもなかなか教えられるレベルではないと思います。

了徳寺学園に入部後、順調に講道館杯を制し、これから世界にというところでしたが、時を同じくして体重調整に苦心しました。

筋力アップに伴って階級を上げたり、その後戻したり、そして腰痛に悩まされるなどの不運もあり、残念ながら目指した結果には届きませんでした。

しかしそうした悩みながら、試行錯誤しながらの経験は、必ず今後に役立つものと思います。

4月からは和歌山に居を移して県の職員として、新たな道に進みます。

しかしまだまだ身体は動くので、選手としてもできる限り、チャレンジしていって欲しいと思います。

今後、雄希の高音を駆使した女性の歌を聴く機会が減るのは残念ですが、秋本コーチが寂しがっているので、ちょくちょく遊びに来てください!

西川(新姓西山)

持ち前のダイナミックな柔道で、大学の後半からメキメキと力をつけて一気にトップ選手の一人となり、了徳寺学園の門を叩いてくれました。

細かい戦術よりも思い切って技を掛け合う駆け引きなしの柔道は魅力的で、持ち前の長身から繰り出す技は威力満点でした。

さあここから世界を目指してというところで何度も怪我に見舞われる悔しい状況で、目指した頂点にはあと一歩と届きませんでした。

この世界、タラればを言ってもしょうがないですが、あのタイミングでの怪我などがなければ、結果は大きく変わっていたのではないかと今でも悔やまれます。

生まれてこのかた、関西を出たことがなかった中で、2年目からは居を関東にかまえて取り組んだ経験は、苦しんだ分だけ、必ずこれからの糧になるものと思います。

現役を退いた後は科目等履修生として、了徳寺大学で若い学生とともに授業に取り組んでいた姿は、翌日筋肉痛になる以外は年齢を全く感じさせていませんでした。

今後は郷里の和歌山に戻って、旦那と共に力を合わせてすばらしい家庭を築いていって欲しいと思います。

まだまだ身体も動くと思うので、現役復帰も大いに期待しています!

毎年同じですが、今後も突然のブログ当番振りがありますので、気を緩めず、ネタ集めに励んでおいてください!

本当にお疲れ様、そしてありがとう!

了徳寺学園柔道部監督
山田利彦