OB 佐々木伸次朗

佐々木です。 私の住んでいるフロリダ・オーランドもやっと気温が20℃ぐらいまで下がり、過ごしやすくなりました。 

日本ではワールドカップの熱気で皆様の温度は上がっているのではないでしょうか!? アメリカでも人に会うと母国の応援をしている人もたくさんいて、ブラジル人などのヒスパニック系の人が多いフロリダでは南米の強い国出身の方はプライドを持って話してくれます笑 

 プライドと言いますと、つい先日、ブラジリアン柔術で活躍されたロナウド・ジャカレイ(ワニという意味)・ソウザさんの道場に呼んでいただき、話をする機会がありました。

彼はブラジル出身で18歳までは柔道を真剣に取り組んでオリンピックを目指して朝から毎日頑張って、地方の強化選手にもなったみたいです。 

ブラジルは広いし、柔道人口も200万人ぐらいいるので、大会が毎週あるところもあると言っていました。 

私の住んでいるフロリダは先ほど言いましたが南米出身の方が多いです。なので、ブラジル人も多く、彼らにとっては柔道やブラジリアン柔術はかなり馴染みのある競技なのですが、柔道をしていた人も流行りであるBJJ(ブラジリアン柔術)にキャリアを移す人がたくさんいます。 

BJJはアメリカでは柔道よりはるかに大きい市場なので、柔道の立技などを買われてBJJに移動するみたいです。その方が人に会えて人脈も広がるので、移民である私としても当然のことのように思えます。 

しかし、ここではやっぱり柔道家が柔術に移動してしまうのは少し寂しいものです。ジャカレイさんは、柔術家として世界チャンピオンになり、その後も格闘技界で名を通した人なのに、柔道を大いにリスペクトしているということで、若い頃、講道館に行った時に購入した黒帯を必ずつけるみたいです。確かに私がお会いした時も訓練された講道館と書かれた帯をしていました。 

ジャカレイさんのように柔術家として生計を成り立てていますが、心は柔道と言ってくれるような人は柔道家の私としては本当に気持ちが良い。 

この出会いをきっかけに私も少々BJJを勉強させてもらって、少しでもお互いに自他共栄を図ることができれば幸いだと思います。 

これからも柔道家として日々精進していきます。

ありがとうございました!