OB 平岡拓晃

ご無沙汰しております、OBの平岡拓晃です。

遅くなりましたが、ウルフアロン選手、東京オリンピック金メダルおめでとうございます。

私も解説者として現地で見ていましたが、ウルフ選手をはじめ日本選手皆さまの活躍に連日感動しました。

改めまして、選手の皆さま、関係者の皆さまお疲れ様でした。

さて、国際柔道連盟 (IJF)が2024年パリ五輪までの間に適用される新ルールを発表しましたが、その中には「韓国背負い」によるポイントは認められないというルールもあり、驚いた方も多いのではないでしょうか。

私もこの韓国背負いに強い思い入れがあります。

現役時代に、韓国背負いを覚えてからパフォーマンスに幅が広がり大事な場面でポイントを取り勝利してきました。

元々、右組だった私が「左組相手に“飛び道具“(覚えたら簡単に入れるから、そう呼んでます)が欲しい」と、習得に取り組んだのがこの韓国背負いの技術でした。

左組の相手に対して、釣手が上からの位置で持つパターンから始まり、釣手を相手の腕の下から持つパターン。

難しいと思われた右組の相四つの相手にも、条件さえクリアすれば技に入れる事に気が付きました。

さらに、その技の入り方を修正する事で、右組相四つ状態から右に移動しながらの背負投(了徳寺OB秋本啓之先生が得意の背負投)のオリジナルを開発するまで辿り着きました。

たった一つの技に取り組んだ結果、元々習得していた背負投を見直す事ができ、技の質を上げることになりました。

今後この技が使用出来なくなると知り、少し寂しい気持ちです。

しかし、韓国背負いは無くなってしまいますが、新ルールの中で選手たち、指導者たちによって試行錯誤された“新しい技”が出てくるかも知れないですね!

では、またこちらのブログに参加できるの楽しみにしております。

皆さま、今後とも了徳寺大学柔道部の応援をよろしくお願いいたします。