石井孝法 191

こんにちは、石井です。

SNSでつながっている方々は既にご存知かもしれませんが、2023年度をもって了徳寺大学を退職することになりました。
「まだ辞めていなかったの?」と思われた方もいるかもしれませんが、前期にほとんどの業務を終え、その後は代休や有休を利用しておりました。

ここで察知した方もいるかと思いますが、これが私の最後のブログになります。

私は過去に囚われず、常に「今」を生きてきました。
省察以外で過去を振り返ることはほとんどありませんが、今回は特別に、わずかに回顧してみたいと思います。
私は約17〜18年間、了徳寺学園の実業団チームで競技者として活動し、その後数年をあけて了徳寺学園・了徳寺大学に戻りコーチ、大学生(2回目)としての経験を経て、2011年からは筑波大学の博士課程に進学しました。仕事とダブルスクールの日々でした。大学事務、大学教員、そして専門学校の教員としての経験を経て、2017年からは大学教員として、また専門学校の校長として勤務してきました。
研究と柔道ナショナルチームの支援にも力を注ぎ、振り返れば一刻も休むことなく走り続けてきたと感じます。順風満帆といえる時期はなく、競技者、コーチ、研究者、教育者としての道のりは常に厳しく、困難でした。
それでも、限られた時間の中で成果を出すためにはどうすればよいかを常に考え、工夫し続けた経験は、私の貴重な財産となりました。

多くの人にとって、大学教授という職は一つのゴールと映るかもしれません。しかし、私は「社会の成功」とは何かを深く考えるようになり、教授職そのものが目的ではなくなりました。社会で何に貢献し何を成し遂げることができるか、その思考が私を動かしてきました。最近では、現状の問題や障壁がより鮮明に見えてきましたが、多くの人はそれらに目を向けず、障壁を乗り越えようとする人も少ないのが現実です。
その変化により、大学内での昇進ゲーム(論文数至上主義とでもいうのか)に意味を見出せなくなり、組織内の評価システムと「社会の成功」との乖離に強く疑問を感じるようになりました。
私は、組織の昇進ゲーム(評価方法)と社会の成功が一致していることが大事だと考えています。

これが退職を決意した理由です。

今後は、全柔連のサポートをしながら、問題解決に取り組み、福岡のW&Cアカデミーで子どもたちの長期的な成長に貢献していく予定です。

興味がある方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。

W&Cアカデミー
https://watchandc.under.jp/

私のNote(有料あり)
https://note.com/takanori_ishii/n/n3c2e7452d3ae

来年度は大学名が変わりますが、これまで長く支えてくださった皆様、SBC湘南美容クリニック柔道部の応援を引き続きよろしくお願いします。

これが私からの最後のブログ投稿になりますが、別の形で皆さんに良い報告ができるよう努力します。長い間、本当にありがとうございました。