OBの廣川です。
先日学生の投込を受けました。
大学生にもなるとかなりのスピードと強さです。
衝撃や痛みも当然ありますが、最近は機会があれば
積極的に投込を受けるようにしています。
なぜ投込を受けるのか。
理由は二つあります。
一つは怪我をしないためです。
45歳になり、学生と稽古をしていても、
きついなと思うことが多くなってきました。
投げられることも当たり前です。
日ごろから投げられる感覚を掴んでおかないと、
いざという時正しく投げられることができません。
大きな怪我を防ぐために、投げられる練習をしておきます。
もう一つの理由は、「受身」を身につけるためです。
相田みつをさんの「受身」という詩にその本質があります。
柔道が強くなれば、投げられることは少なくなります。
また、投込と呼ばれる練習は、
歳を重ねれば誰も受けたがらないものです。
しかし、柔道を長く経験した人ほど、受身をとれる人間でありたい。
そして稽古で投げられ、ぶざまに恥をさらせる人間でありたい。
特に最近、そう考えます。
畳の上でも外でも、「負けることの尊さがわかる達人」を目指し、
これからも投込を受け、受身をとり続けたいと思っています。