2022年 全日本実業個人選手権大会初日結果報告

本日行われました全日本実業個人選手権大会初日の結果を報告致します。

57kg級

富沢佳奈:3位

1回戦
富沢◯GS反則(指導3) 角田(センコー)
右の相四つとの対戦となり、お互い引き手を絞り合う形になります。先ず、相手に袖口の指導が与えられ、徐々に組み勝って防御姿勢の相手に2度目の指導が与えられます。勝負はそのままGSに突入します。その後も富沢が主導権を握りますが、ポイントを奪うまでには至らず、最後は少し膠着したところで両者に消極的との指導が与えられ、相手の反則により、初戦を突破しました。

2回戦
富沢◯GS優勢勝(小内刈) 藤原(JR九州)
初戦同様、相四つの相手との対戦となり、序盤、不用意に場外に出た相手に指導が与えられます。その後、両者に消極的との指導が与えられます。富沢がペースを握りますが、投げるまでには至らず、終盤、首を抜いたとの指導を受け、指導2で並びます。勝負はそのままGSに入り、ここで富沢の小内刈が決まり、準々決勝進出を決めました。

準々決勝
富沢◯一本勝(合技:大外返+崩上四方固) 渡部(ブイテクノロジー)
左組の相手との対戦は、少し頭が上がったところに攻撃を受け、富沢も返しますが、先に消極的との指導を受けます。その後、一進一退の攻防の中、相手の逆の大外刈をうまく返して技ありを奪い、そのまま抑え込んで準決勝に駒を進めました。

準決勝
富沢 反則負(指導3) ◯高野(日本エースサポート)
左組の高野との対戦は、先に相手の攻撃を許し、富沢に消極的との指導が与えられます。その後、間合いをつめてきた相手に防御姿勢となり、2度目の指導を受けます。その後、小外刈で技ありを奪われます。挽回しようと試みますが、組手不十分なところで場外に出てしまい、反則負けで3位に終わりました。

63kg級

能智亜衣美:2位

1回戦
能智◯一本勝(大外刈) 石井(ナチュラル)
開始早々、内股で技ありを先取し、続けて大外刈で一本を奪い、初戦を突破しました。

2回戦
能智◯反則(指導3) 結城(コマツ)
相四つの長身の相手との対戦は、序盤から能智が積極的に組みに行き、嫌がる相手に指導が与えられます。その後も同様の展開が続き、組み合わないとの指導が相手に与えられます。その直後に能智が組み勝ったところで相手が不用意に場外に出て、反則となり、準々決勝進出を決めました。

準々決勝
能智◯一本勝(大外刈) 大辻(桐蔭横浜大職)
序盤から能智が組み勝ち、ペースを握ります。その後、防御姿勢の相手に指導が与えられたのち、勝負はGSに入ります。ここから能智が技を繋ぎ、相手に2度目の指導が与えられます。後の亡くなった相手の小外掛を内股に切り替えして技ありを奪い、準決勝に駒を進めました。

準決勝
能智◯反則(指導3) 米澤(自衛隊体育学校)
昨年のこの大会で不覚を取った米澤との再戦は、序盤から能智が技を繋ぎ、相手に指導が与えられます。その後、お互い膠着したところで両者に指導が与えられます。続けて能智が完全に組み勝ったところで、嫌った相手が真っ直ぐに場外に出て反則となり、決勝進出を決めました。

決勝
能智 GS反則(指導3) ◯寺田(JR東日本)
相四つの寺田に対して能智が積極的に組みに行き、嫌う相手に指導が与えられます。その後、両者激しい組手争いで膠着し、両者に指導が与えられます。その後、能智が不用意に場外に出てしまい、指導2ずつで並びます。そのままGSに突入し、大外刈で大きく崩しますが、ポイントには至らず、逆に相手に技を繋がれ、3度目の指導が宣告され、反則負けで優勝には後一歩届きませんでした。

78kg超級

粂田晴乃:リーグ戦2位(3位相当)

リーグ戦1回戦
粂田◯GS反則(指導3) 児島(ヤックス)
左組の児島との対戦は、お互いになかなか効果的な攻撃につながらず、両者2度ずつ指導を受けて、GSに突入します。徐々に粂田がペースを握って、先に先に技を出し、窮した相手の攻撃が掛け逃げとなり、反則で初戦を勝利しました。

リーグ戦2回戦
粂田◯GS反則(指導3) 井上(JR東日本)
強化選手選考会で敗れた井上との対戦は、両者、消極的と組み合わないとの指導を受けたのち、GSに突入します。ここから粂田が押し込みながら技を出し、最後は場外に出た相手に指導が与えられ、反則で2試合目もものにしました。

リーグ戦3回戦
粂田 GS反則負(指導3) ◯秋場(ALSOK)
お互い中々良い形になれない中で粂田が先に技を出し、相手に指導が与えられます。しかしその後、攻め返され、粂田も指導を受けます。勝負はそのままGSに入り、同様の展開で2度目の指導を受けます。挽回せんと攻めますが、流れを変えるまでには至らず、相手が体を捨てての技を掛け、最終的に3度目の指導を受け、反則負けとなりました。この結果でリーグ戦2位で決勝進出はなりませんでした。

90kg級

岡田敏武:ベスト8(講道館杯出場権獲得)

1回戦

岡田 ◯優勢勝(一本背負投) 岩渕(京葉ガス)
昨年の今大会の覇者、岩渕との対戦は、序盤先に技を繋がれて、指導を受けます。中盤までは同様の展開が続き、2度目の指導を受けます。この後、岡田も技を出しながら一進一退の攻防が続き、終了間際に逆の一本背負投が決まって技ありを奪い、初戦を突破しました。

2回戦

岡田◯GS反則(指導3) 田中(センコー)
初戦の後、ほぼ休む時間がない中での試合となった岡田は、序盤、相手の攻勢を許し、指導を受けます。その後、岡田も攻め返して、相手にも指導が与えられます。そのまま勝負はGSに突入します。岡田が担ぎ技で攻めますが、潰れたところに掛け逃げとの指導を受けます。この後、総力戦となりますが、岡田が担ぎ技や小内刈などで攻め込み、相手に指導が与えられ並びます。その後も同様の展開となり、相手に3度目の指導が与えられ、接戦をものにして3回戦に駒を進めました。

3回戦

岡田 ◯優勢勝(一本背負投) 植田(JR九州)
序盤に背負投が決まって一本勝ちで準々決勝進出を決めました。

準々決勝

岡田 GS反則負(指導3) ◯谷井(日本製鐵)
試合が続く岡田に対して、インターバルが取れている谷井との戦いは、先に技を繋がれて指導を受けます。その後、お互い膠着し、両者に指導が与えられます。試合はGSに突入します。総力戦となった試合はお互い攻め合いますが、最後は谷井に技を繋がれて、岡田に3度目の指導が宣告され、講道館杯の出場権をかけての敗者復活戦に回りました。

講道館杯出場決定戦1回戦

岡田◯GS反則(指導3) 野々内(京葉ガス)
序盤から岡田が攻勢をとり、相手に指導が与えられます。その後、お互い死力を尽くしての戦いは、そのまま譲らず、GSに突入します。その後も岡田がペースを握って攻め続け、相手に2度指導が宣告されて、最終戦に駒を進めました。

講道館杯出場決定戦

岡田◯一本勝(背負投) 玉置(日本通運)
序盤から岡田が先に技を出します。しかし一度一本背負投がすっぽ抜けてしまい、掛け逃げの指導を受けます。その直後に見事な背負投で一本を奪い、見事、講道館杯の出場権を獲得致しました。医師免許取得者としては初となる講道館杯への切符を手にしました。

100kg級

ダニエル・ディッチェフ:ベスト8

1回戦
ダニエル◯優勢勝(一本背負投) 河田(センコー)
天理大OBの河田との試合は、お互い激しい組手争いが続き、両者に2度ずつ指導が与えられます。終盤、ダニエルが上手く一本背負投で技ありを奪い、そのまま押し切って初戦を突破しました。

2回戦
ダニエル◯不戦勝
2名とも欠場のため、不戦勝

3回戦
ダニエル◯一本勝(合技:一本背負投+袈裟固) 山下(国士舘柔道クラブ)
序盤からダニエルが間合いを詰め、先に先に技を出します。帯取返などで攻め込み、相手に2度、消極的との指導が与えられます。その後、自分の形になり、一本背負投を押し込んで技ありを取り、そのまま袈裟固にきめて、準々決勝進出を決めました。

ダニエル 一本負(背負投) ◯畠山(京葉ガス)
序盤からダニエルが間合いを詰めて技を掛けていきます。その後、ダニエルに襟を隠したとの指導が与えられます。良い流れで攻め込みますが、一瞬の隙をつかれて背負投であわされ、準決勝進出はなりませんでした。