2022年 全日本強化選手選考会最終日結果報告

本日行われました全日本強化選手選考会最終日の結果を報告致します。

60kg級

市川龍之介:ベスト8

1回戦

1回戦
市川◯GS反則(指導3) 大島(日本エースサポート)
大島との対戦は、序盤から厳しい組手争いが続き、両者に対して指導が与えられます。中盤、市川は組際の大外刈で攻めますがポイントならず。終盤、市川のペースで進め、相手に2度目の指導が与えられます。延長戦に入り市川は攻撃を緩めず、組手で圧力を掛けながら内股、巴投と攻め込みます。1分過ぎに消極的な相手に対して3度目の指導が与えられ、反則負けとなり、市川が初戦突破しました。

2回戦

市川◯GS一本勝(後袈裟固)小西(自衛隊体育学校)

2020講道館杯優勝の小西との対戦は、序盤から激しい組手争いとなります。中盤、両者に組み合わない指導が与えられます。終盤、市川が寝技で攻め込んでいきますが後一歩のところで逃げられてしまいます。延長戦に入り相手が組際の攻撃を重ね、市川に2度目の指導が与えられます。その後、相手が潰れたところを得意な形で返し、抑え込んで一本勝ちとなり、二回戦を突破しました。

準々決勝

市川GS一本負け(内股)◯近藤(国士舘大)

2021全日本ジュニアを制し、グランドスラムバクー3位の国士舘大の近藤との対戦は、序盤、市川が組際から積極的に攻撃し、相手に指導が与えられます。中盤、市川が攻撃していきます。終盤、相手が隅返で攻め込む場面がありましたが、なんとか耐えます。延長戦に入り相手に内股を股の中で回そうとしますが、受けきれず一本負けとなりました。

73kg級

大吉 賢:優勝

2回戦

73kg 2回戦
大吉◯一本勝(合技:小外刈+縦四方固)込山(警視庁)

了徳寺OBの込山との対戦は、序盤、お互い組み合ったのち、膠着状態が続きます。その後、大吉が小外刈で技ありを奪い、そのまま縦四方固に展開して抑え込み、合技で勝利し、2回戦を突破しました。

準々決勝

大吉◯一本勝(合技:巴投+小外刈)田川(学習院中等科教員)

了徳寺OBの学習院中等科教員の田川との対戦は、開始早々、大吉が巴投で技ありを奪います。その後、大吉が小外刈で技ありを追加して、合技による一本勝ちとなり、準々決勝戦を突破しました。

準決勝

大吉◯一本勝(腕挫十字固)勝部(日本エースサポート)

日本エースサポートの勝部との対戦は、序盤、大吉が内股で相手を大きく浮かしますがポイントならず。その後、相手に組手を切ったとの指導が与えられます。中盤、組み合わない相手に対して、2度目の指導が与えられます。終盤、小外刈で技ありを奪うとそのまま寝技へ移行し、腕挫十字固を極めて一本勝ちとなり、準決勝戦を突破しました。

決勝

大吉◯GS一本勝(隅返)福岡(京葉ガス)

2021年の実業個人チャンピオンの京葉ガス、福岡との対戦は、序盤、相手の内股で技ありのポイントを先取されます。後がない大吉は挽回しようと積極的に攻撃し、相手に指導が与えられます。中盤、大吉が巴投で技ありを奪い、ポイントが並びます。終盤、厳しい組手争いのまま延長戦に突入します。延長戦1分過ぎ、相手に対して2度目の消極的との指導が与えられます。その後、大吉は攻撃を緩めることなく隅返で一本を奪い、優勝を飾りました。

自身のキャリアにて全国大会や国際大会で入賞には届くものの、優勝を逃してきただけに、今回が初めての全国規模での優勝となりました。

試合後の大吉と金丸監督