石井孝法 168

こんにちは.石井です.

先日,千葉ロッテマリーンズの
佐々木朗希投手が完全試合を達成しました.
次の試合でも完全試合を
達成するパフォーマンスで驚かされました.

で,ここで議論になったのが
2試合連続完全試合なるかという状況で
8回までで降板させられたことについてです.

理由はロッテマリーンズの
中長期的な育成・強化の
方針と計画によるところ.

内容を調べてみると
批評家が議論できない水準の
設計になっていそうです.
素晴らしいなと思いました.

で,ここで大事だなと思ったのは
プロ野球での中長期の育成・強化の方針ではなく
もっと長い視点での長期の育成・強化の方針が
そのパフォーマンススポーツで浸透しているのか
というところです.

中学校ではどうなのか,
高校ではどうなのか,
プロ野球ではできているけど
それ以外で長期的な育成・強化に関して
軸がないと,多くの子どもたちが犠牲になります.
そこが難しいところなんだろうなと.
こう考えると,
サッカーのようにプロチームが
アカデミーを設立した方がよさそうです.
プロのクラブチームのアカデミーと聞くと
小さいころから行き過ぎた専門化という
イメージになりがちですが,
まったく逆で目先の競技会の勝利でなく
その年代に獲得するべきスキルを
評価する方法論を持っています.
サッカーは世界を代表するクラブチームが
行っているので,日本でも
(その真似をするので)浸透が早そうです.

さて,これを柔道に置き換えると
非常に難しい問題が出てきます.
日本が世界一なので,
他国を真似ることもしないでしょう.
そうなると変化を生み出すには,
講道館や全柔連が強いリーダーシップを
発揮するしかないと思います.
小学生の全国大会の廃止を発表したことも
様々な立場から議論がされていますが,
この小学生の全国大会廃止も
ロッテの佐々木投手の降板も
実は同じで,長期の育成強化に関する話.

できれば,議論も部分にフォーカスして
行われるのではなく長期の視点で
議論できると良い方向に向かうと思いました.