既にこのブログで報告があったように、秋本啓之コーチが先月末をもって卒業しました。
2008年に入職後、翌年に階級を変更して日本代表となり、2010年の世界選手権大会では見事、金メダルを了德寺にもたらしてくれました。残念ながらオリンピック大会には怪我などの不運も重なり、あと一歩届きませんでしたが、背負投を中心とした力強い柔道は、日本の73㎏級に秋本ありを強烈に印象付けるものであったと思います。
そして2016年に現役を退いた後は、コーチとして後進の指導に当たり、得意の背負投や腰車、寝技の秋本返しなどを熱心にわかりやすく指導し、そのおかげで志々目愛なども寝技での勝率を大いに向上させました!
本当はまだまだ続けて一緒に指導に当たっていければと思っていたのですが、新たな道でチャレンジしたいとの本人の希望で了德寺から旅立っていきました。
試合の時の秋本しか知らない人は、ストイックな選手とのイメージがあるかもしれませんが、少しでも彼と絡んだことがある人はご存知のように、何よりもの魅力は物おじしない性格とその場を笑いに変える才能だと思います。流石だと思ったのは、まったく言葉は通じていないのに海外の場でも日本同様に、得意のボディランゲージを駆使して場を笑いの渦に巻き込んでいることでした!
そうした秋本コーチには退職後も引き続き、了德寺柔道終身宴会部長心得として、忘年会などが開催可能となった際には必ず出席してもらいたいと思います。
少し寂しくなりますが、定期的にブログにも登場してもらいますので、引き続き、宜しく!
柔道部監督 山田利彦