OB 佐々木伸次朗

了徳寺学園OBの佐々木です。 

これからクリスマスがありますが、今年も終わりが近づいています。
やっぱりいろいろ振り返ってしまいますが、リオ・オリンピックでの日本選手の活躍、柔道選手の大活躍もあり、ここアメリカでは大統領選挙で盛り上がり、なくなっていったものがあれば、新たなものが誕生したりでなかなか味のある2016年だったと思います。

つい先日ですが、私にとって悲報がありました。私が選手を引退して、指導者になったある日、大学の先生が教えてくれました、柔道とは教育であり修行だと。

教育だけだったら私はきっと指導者にはならなかったと思いますし、教育を語るほど勤勉でもありませんし、器にでもありません。しかし修行という道は嫌いではない。 

柔道選手を引退して4年ほどは人の試合を観戦できないほど辛かったのですが、それも修行のひとつだと教えてくれました。修行しても試合にでるわけではないので、必然的にそのエナジーは指導の方へ移行していきました。 

柔道は奥が深いです。知れば知るほど自分なんて甘いと思うし、またその強烈なパワーにも魅了されます。

教育と修行というところに気を付かせてもらえたのは非常に助かりました。先生への感謝が止むことはありません。

さてこのすばらしい柔道競技というのをどうやって私の周りの方々に伝えていってまた流行らせるのかを日々試行錯誤しています。

柔道がJUDOになったと言われますが、いけませんか? 

僕は柔道の大きな成長だと思っています。Judoになってから目に見えて大会は華やかになり、選手にとっては大きなモチベーションになっているはずです。

見せ方も非常に変わってきています。しかし闘いと修行の中にもっと大事なものがある、本質的なものを重視しているのは柔道ですので、やはり柔道を広めたい。 

なかなかないですよ、人を絞めたり、投げたりする技を覚えながら社会の役にたつ人間になるのが目標といっているユニークなスポーツは。

2017年も精進します。

ありがとうございました。