了徳寺学園柔道部OBの石川です。

皆さんお久しぶりです。

僕は今はモルドバ共和国にいます。

了徳寺学園所属時代に2回指導に行ったことで、正式にモルドバ側から依頼があって、1月〜東京オリンピック終わるまでの期間、第二コーチとして指導をすることになりました。

モルドバに来て1ヶ月。

ようやくこっちの生活に慣れ、モルドバのナショナルチームをメインに技の指導や、一緒に乱取りを行なって、汗を流しています。

現在は、監督と第一コーチが国際大会や国際合宿に選手を引率して不在の間、僕がトレーニングや練習のメニューを考えて、仕切っているような状況です。

1月中旬から指導が始まり、東京オリンピックで終える予定なので、約半年という短い期間ですが、この限られた期間で、『どれだけ“日本の柔道”を伝えられるか』という課題を自らに課して指導に励んでます。

テクニック的な部分はもちろん、その他の部分でもしっかりと指導しています。

最近では、

・サンダルをきちんと下駄箱に入れる。

・練習中は足を伸ばして座らない。

・指導中は横にならない。

・練習始まる前には帯をちゃんとして、準備しておく。

・乱取り中は真剣に取り組む。

という、日本では当たり前にしていることも、モルドバの選手はできていません。

でも、モルドバの選手たちはすごく素直なので、一度言ったことを素直に聞き入れ、しっかりと守ってくれます。

柔道の技術的な部分でも、教えた技術をどんどん試して、乱取りかかるようになった選手も出てきいます。

モルドバの言語は基本的にルーマニア語とロシア語で、英語を話せる人が1/3くらいしかいません。

僕は英語が得意なわけではありませんが、ジェスチャーを交えながら、なんとか選手たちとコミュニケーションは取れています。

モルドバで指導をして、ありがたいことに、選手たちから「とても面白い」「すごくわかりやすい」と言ってもらっており、改めて指導させてもらえる環境に感謝してます。

選手たちへ指導することで、今まで自分では気付かなかったことに気付いたり、逆に選手に技術を教えてもらったりして、僕自身とても勉強になって、充実した日々を過ごしています。