OB 小室宏二

OBの小室宏二です。

先日、監督となってはじめての金鷲旗に挑戦してきました。

我が早実は1年生中心のチームで力的にはまだまだでしたが、

3年生が気を吐き初戦を逆転勝ち、3回戦で古豪・南筑には敗れましたが貴重な経験をすることができました。

試合の前後では生徒と毎日、福岡グルメを堪能しました。

その時にふと、自分が少年時代の思い出、その多くの場面で先生との食事シーンがあることに気が付きました。

小学生の時
道場の先生がプールに連れて行ってくれました。
プール以上に、当時日本に導入されたばかりの「ドライブスルー」を利用したことは強烈な思い出となりました。

中学時代
ある大会で好成績を収めた僕らに顧問は「好きなだけ回らない方の寿司を食わせてやる!」と言って
私の実家に連れて行ってくれました。(私の実家は都内で寿司屋を営んでいました)
「お金は私(顧問)が出しますので、子供たちに好きなだけ食べさせてください」
と言った顧問に対し私の父親は大変感激し、最後まで代金を受け取りませんでした。

高校時代
香川で行われた大会、決勝で負けた私たちは監督に大変叱られました。
叱られて叱られて・・・更に「こっちにこい!」と道衣のまま連れ出された私たちは
今度は何をされるんだろうと恐れおののいていました

すると会場傍のうどん屋に入り、人数分のうどんを注文
「さっさと食え!」と言われたので舌を火傷しながら一気に吸い込んで食べました。
叱られると思ったら「うどん食え!」だった意外性と、本場のうどんの美味しさが今でも脳裏に焼き付いています。

こんな思い出から、私が指導者になってからは生徒を食事に連れて行くことがあります。
これでまでは少ない部員だったのですが、今年度は過去最高の11人となり嬉しい悲鳴でもあります。

それでも私がこれまで受けてきた恩恵を、生徒たちに授けるのが使命と思いこれからも続けていこうと思います。

早稲田実業学校
柔道部監督 小室宏二