2018 全日本実業個人選手権大会最終日結果報告

本日行われました第48回全日本実業団柔道個人選手権大会最終日の報告を致します。

男子90kg級に渡邉勇人、100kg級に阪本健介、+100kg級に田上 創、70㎏級にヌンイラ華蓮、+78㎏級に緒方亜香里の5名が出場しました。

90㎏級
渡邉勇人:2位

1回戦
渡邉 ◯優勢勝(一本背負投) 穴井(旭化成)
序盤から互角の戦いが続くが、開始2分40秒頃一本背負投で技ありを先取します。残り時間僅かになり、相手の猛攻に消極的指導を受けますが、そのまま押し切り、初戦を突破しました。

2回戦
渡邉 ◯一本勝(背負投) 巴山(JR東日本リテールネット)
開始早々の背負投で一本勝ちし、3回戦進出を決めました。

3回戦
渡邉 ◯一本勝(合技) 渡邊(府中刑務所)
開始早々に大内返で技ありを奪い、そのまま横四方固に極めて合技による一本勝ちで4回戦に駒を進めました。

4回戦
渡邉 ◯優勢勝(横車)江畑(パーク24)
開始早々の横車で技有を奪位、そのまま押し切って優勢勝ちし、準々決勝進出を決めました。

準々決勝
渡邉 ◯一本勝(一本背負投) 金山(東京拘置所)
序盤、両者に噛み合わない指導が与えられ、中盤に両者に消極的指導が追加されます。その後、終盤にタイミングの良い一本背負投が見事に決まり、準決勝進出を果たしました。

準決勝
渡邉 ◯一本勝(一本背負投) 北野(パーク24)
序盤からペースを掴み、優位に試合を進め、中盤に豪快な一本背負投で一本を奪い、決勝に駒を進めました。

決勝
渡邉 GS優勢負(隅落) ◯前田(自衛隊体育学校)
序盤から互角の展開が続くも、渡邉が良い攻めを見せ、本戦の終盤に相手に消極的指導が与えられます。そのままGSに突入し、1分40秒頃、両者に消極的指導が与えられます。何度もあと一歩の場面を作りますが、決めきるまでに至らず、間合いを詰めて切り返そうと腰を入れあって捨身技にいこうとしたところを押し込まれて技有を奪われ、惜しくも優勝には届きませんでした。

階級を上げての挑戦となった渡邉ですが、厳しい組み合わせをしっかりと勝ち上がり、決勝では敗れこそしたものの、90㎏級で十分戦えることを実感できた試合になったと思います。講道館杯に向けて見えた課題に取り組み、準備させたいと思います。

100㎏級
阪本健介:ベスト8

1回戦

2回戦
阪本 ◯一本勝(合技) 石神(JR東日本)
開始1分頃、相手に防御姿勢の指導が与えられます。そのまま試合はお互い譲らない展開となりますが、残り1分20秒頃、体落で技ありを奪い、そのまま袈裟固で抑え込んで一本勝ちし、3回戦進出を果たしました。

3回戦
阪本 ◯GS優勢勝(大外刈) 春日(新日本製鐵住金)
序盤に相手に掛け逃げの指導が宣告され、その後、阪本も片襟の指導を受けます。そのまま互いに決め手がなく、勝負はGSに突入します。GSに入り、25秒頃大外刈で技有を奪い、優勢勝ちにて準々決勝に駒を進めました。

準々決勝
阪本 (腕挫十字固) ◯小林(旭化成)
序盤から互角の展開が続き、阪本が大外刈を掛けてつぶれたところにうまく十字固に移行され、無念の一本負けとなりました。

講道館杯代表権獲得試合1回戦
阪本 〇優勢勝(大内刈)池田(日本中央競馬会)
序盤、両者に消極的指導が与えられます。その後、大内刈で技ありを先取します。中盤、相手が前に出てくるのに対しかけ潰れてしまい、掛け逃げによる指導を受けます。終盤、お互いに攻め合いながらもそのまま押し切り、決定戦に駒を進めました。

講道館杯代表権獲得試合決定戦
阪本 一本負(大内刈) ◯飯田(京葉ガス)
序盤、相手のペースで中々良い組手になれず、苦しい展開となります。その後、大内刈にはまってしまい、代表権獲得はなりませんでした。

調子も悪くなく、しっかりと稽古も積んで臨んだ試合でしたが、準々決勝での一瞬の攻防の綾が後を引き、悔しい結果に終わりました。

+100㎏級
田上 創:3位

1回戦
田上 ◯一本勝(大内刈) 大野(ナチュラル)
開始早々、大内刈りで一本勝ちし、初戦を突破します。

2回戦
田上 ◯一本勝(内股) 島口(川越少年刑務所)
中盤、積極的に攻撃し、相手に消極的指導が与えられます。その後、内股で一本勝ちし、3回戦進出を決めました。

3回戦
田上 ◯一本勝(内股) 佐藤(セントラル警備保障)
序盤、組み合った状態でお互い技が出せず、両者に消極的指導が与えられます。その後、再度、両者に2度目の消極的指導が与えられます。終盤に差し掛かったところで、自分の組手になったところに豪快な内股を決め、準々決勝進出を果たしました。

準々決勝
田上 ◯GS反則勝(指導3) 岩尾(京葉ガス)
序盤、お互いに攻め合うも中盤に相手のペースを許し、消極的指導を受けます。その後徐々にペースを握り、相手にも消極的指導が与えられます。そのまま田上ペースで試合は進み、終盤、技の出ない相手に2度目の消極的指導が与えられます。勝負はGSに突入し、完全に息の上がって潰れる相手に対して3度目の指導が宣告され、反則勝ちで勝利し、準決勝に駒を進めました。

準決勝
田上 一本負(支釣込足) ◯尾原(旭化成)
序盤から相手の技を受ける場面となり、消極的指導を受けます。その後、中盤に支釣込足で一本を奪われ、決勝進出はなりませんでした。

この日、早い段階で肩を痛めての試合となりましたが、持ち味の投力を駆使して勝ち上がり、講道館杯への切符を手にすることができました。手術からの復帰後、試合を重ねるごとに持ち味を発揮できつつあるので、講道館杯に向けてさらに稽古を積んでいかせたいと思います。

70㎏級
ヌンイラ華蓮:2位

1回戦
ヌンイラ ◯一本勝(合技) 山田(センコー)
序盤、技をつなぎ、相手に消極的指導が与えられます。中盤、少し膠着したところ、両者に消極的指導が与えられます。
その後、大内刈で技ありを先取します。終盤、再度、大内刈で技ありを追加し、合技にて初戦を突破しました。

準々決勝
ヌンイラ ◯一本勝(隅落) 安松(ALSOK)
序盤、お互い激しい組手争いが続きます。中盤に差し掛かったところで、相手が間合いを詰めてきたところをうまく隅落で切り替えし、一本勝ちにて準決勝進出を果たしました。

準決勝
ヌンイラ ◯一本勝(崩袈裟固) 新森(コマツ)
開始早々、相手が潰れたところ寝技に移行し、抑え切って一本を奪い、決勝に駒を進めました。

決勝
ヌンイラ 一本負(大外刈) ◯西願寺(コマツ)
開始早々、組み際の大外刈にはまってしまい、優勝にはあと一歩届きませんでした。

業務との両立の中、持ち味を出すことができ、優勝にこそ届きませんでしたが、結果につなげることができました。

+78㎏級
緒方亜香里:初戦敗退

緒方 GS一本負(大外刈) ◯田知本(ALSOK)
序盤、お互いに攻め合位、中盤、相手の技を受けてしまい、消極的指導を受けます。終盤、相手の組手になってしまい再度、消極的指導を受けます。GSに入った直後に、大外刈にはまってしまい、上位進出はなりませんでした。

昨年の全日本選手権準決勝の顔合わせとなった対戦では、得意の形にすることができず、悔しい敗戦となりました。78㎏級で臨む講道館杯に向けて、しっかり準備させたいと思います。

~男子結果~
90㎏級
優勝 前田(自衛隊体育学校)
2位 渡邉(了徳寺学園)
3位 川上(國學院大學職員) 
3位 北野(パーク24)

100kg級
優勝 垣田(旭化成)
2位 郡司(旭化成)
3位 熊代(ALSOK)
3位 小林(旭化成)

+100kg級
優勝 尾原(旭化成)
2位 山本(オネスト)
3位 田上(了徳寺学園)
3位 黒岩(新日鐡住金)

~女子結果~
63㎏級
優勝 土井(JR東日本)
2位 太田(自衛隊体育学校)
3位 佐藤(三井住友海上)
3位 長内(JR東日本)

70㎏級
優勝 西願寺(コマツ)
2位 ヌンイラ(了徳寺学園)
3位 榎谷(JR九州)
3位 新森(コマツ)

78㎏級
優勝 高山(三井住友海上)
2位 梅木(ALSOK)
3位 梅津(三井住友海上)
3位 和田(三井住友海上)

78㎏級
優勝 冨田(コマツ)
2位 山部(ミキハウス)
3位 橋本(コマツ)
3位 町(光仁会病院)

決勝には3名が進出しましたが、残念ながら優勝にはあと一歩届きませんでした。

次の大会に向けてまた課題に取り組んでいきたいと思います。

応援ありがとうございました!