冬季欧州グランドスラム大会での雑感

2月に行われましたグランドスラム2大会(パリ、デュッセルドルフ)を現地で視察してきました。

その際に新ルールについて感じたことを下記にあげてみます。
(あくまで個人的な感想となります)

・指導の宣告が昨年までに比べると非常に早く感じた

・上記に関してで、ゴールデンスコアに突入する試合はお互い攻め合い、競り合いの中で決着がつかなかった試合に限るとの審判理事の見解(これまでと変更はない)及び指示が当日にもあったことなども影響していると考えられる

・組み合わない場合の指導については、一方が組み合うことを避けているように見られる場面においても両者に与えられる場面が非常に多かった

・相手が四つん這いの状態に対して立っている選手が引込返を試み、回して投げた場合はポイントになることから既に対応している選手が多々見られた

・昨年までに比べると一本の判定が緩和されたため、ローリング等での一本が多く見られた

・両者指導の累積による反則負けの場合には、反則負けの前に両者に対してその旨が伝えられるとのことであったが、いきなり宣告され、終了となった

・今大会に限ったことではないが、これまで持久性に難があると思われた国の選手たちがGSに入ってもスタミナが切れない

・基本に忠実なしっかりとした技を取得している選手たちが多く見られ、一般的な技術的レベルの向上を感じた

これらのことはあくまで個人的に感じたことですので、今後の大会でもしっかり見極めながら新しいルールの運用に対して注視し、対応していきたいと思います。

最後に、一柔道家としては審判が活発に動く試合ではなく、選手たちの攻防をもう少し見てもらえるような運用を期待したいと思います。

監督