OB 鈴木貴士

こんにちは!
本日はじめて、了徳寺学園柔道部ブログに登場させていただきます鈴木貴士と申します。

「えっ??この人誰?」

と思った方も多くいると思われますので、軽く自己紹介をさせていただきます。

東海大相模高校、東海大学を卒業後、2004年4月〜2006年3月の2年間、了徳寺学園にお世話になりました。
もう10年以上前になります。月日が経つのは早いものです。

大学院に通いながら、競技を続けさせていただけたことに了徳寺理事長をはじめ、学園関係者の皆様に、この場をかりて改めて感謝申し上げます。

退職した後は、石川県にある金沢工業大学にて教員として働かせていただいております。

柔道においては、現在審判員として全国大会等に派遣されることが増えてきました。

実は本日まで開催されていた講道館杯にも審判員として参加していました。

せっかくの機会ですので、本大会について審判員の目線から書きたいと思ったのですが、原稿締め切りの都合上、詳しいことはかけません。また機会と需要があれば、書かせていただきます。

この大会、決勝戦以外は皆さん見慣れている3審制で行っています。決勝戦は国際大会でよくみられる1審制ですね。

1審制について誤解をされている方々が多いので、今回は(最初で最後かもしれませんが。笑)、1審制について説明をさせていただきます。(需要がない場合はごめんなさいm(__)m)

よく「1審だと下手な審判だと試合がメチャクチャになる」と言われますが、実は「1審制」は3人審判がいます。
3審制で角に座っている副審が、1審制の場合、ケアシステム(ビデオ)の横に2人座っています。
試合を見ながら、2人で選手の一挙一動に目を光らせ、審判をしています。

例えば「場外指導」があります。
審判をされている方はわかると思うのですが、判断がとても難しいケースがあります。主審で反則を取るときはほんとに勇気がいります。

そんなとき、
副審A「赤が出た」
副審B「ですね」
と瞬時に確認し、インカムを通し、主審へ「赤、場外指導!」とアドバイスを送ります。二人の審判の意見ですので、主審は自信をもって、反則を与えることができます。

また、主審より遠い位置から試合全体をみることができるので、主審には気づかない事柄も確認できるのです。

3審制の場合、主審は副審のジェスチャーを動きながら確認します。
そのときは、ほんの瞬間的ですが、選手から目線を外さなければならないときもあります。
1審制のときはそれがなく、目線は常に選手の動きを追うことができます。

そんな優れた点が1審制にはあるのですね。個人的には1審制がどんどん広まればいいのになと思います。
ただ、インカムの準備など、全会場で実施するにはいろいろとハードルが高いのも事実です。
また、インカムでのやり取りについて、「主審は傀儡」という疑念を抱いている方がおられますが、、それも一切ありません!

全員が完璧な審判であることが理想ですが、なかなかそうもいきません。
ですから、3人の審判とジュリーの総合力で試合を審判しております。

会場で観戦している方々は畳上だけではなく、そういったところもたまに見てみると、また違った柔道を楽しめるのかなぁと思います(^^)

少々長くなりました。
講道館杯に出場された了徳寺学園の選手の皆さん、お疲れさまでした。

今後益々の了徳寺学園柔道部のご活躍を期待しております。
私も今できることをこつこつと頑張っていこうと思います。

ありがとうございました。

鈴木貴士